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2023/02/20
インタビューvol.03 PHYTO soixante-deux / QINO SODAとの出会い

インタビューvol.03 PHYTO soixante-deux / QINO SODAとの出会い

フィトテラピーサロンPHYTO soixante-deux(フィト ソワソント-ドゥ)オーナー、植物療法士
林 雅子さん

植物の薬理効果を使い、人が本来もっている自然治癒力を高め、身体の調子を整える「フィトテラピー」。林さんは、パリコレのヘアメイクとしてフランスで働いていたときに、このフィトテラピーに出会い、植物療法士の資格を取得しました。金沢のサロンでは、一人ひとりに合ったハーブティーや精油を処方しています。日々、植物の力を身近に感じている林さんにとって、白山のクロモジを蒸留したQINO SODAとは、どんな飲み物なのでしょう?お話を伺いました。

第一印象は「びっくり!」

初めてQINO SODAを飲んだときの印象は「びっくり!」でした。4月か5月の夕方の気持ちのいい時間、友人たちと一緒に、夕食前にいただいたのが最初の出会いです。フィトテラピーでは主に西洋の植物のことを学んでいたので、日本のクロモジのことはあまり知らなくて。香りもそうですが、おいしいことに驚きました。フィトテラピーでも芳香蒸留水はあるのですが、身体への効果を優先することが多くて、おいしいことは二の次というケースが多いんです。こんな清々しいすっきりとした芳香蒸留水があることにもびっくりしました。アメリカ人の友人は「なにコレ?最高!」とテンションが上がるし、私は「ああ、森の味がする」と。森の中に行ったとき「気持ちいい」と思うような、感情に働きかける味だと思いました。

おいしいだけではなく、クロモジは胃を強くする働きがあることも知り、今はサロンのドリンクとしてもお出ししています。

フィトテラピーとの出会いはフランス

金沢市内の、山に近い場所で生まれ育ちました。子どもの頃は、父がありとあらゆる薬草や果実を採ってきてはお酒に漬け込んでいて、家には漬け瓶がたくさん並んでいました。でも、そのときは全く興味がなかったんです。父は他界しているのですが、私が植物療法士になったと知ったら、きっと驚くでしょうね。

パリコレを目指して何のツテもないままフランスでホームステイしていた頃、お世話になっていた家のマダムがアルコールに漬け込んだハーブやハーブティーを暮らしに取り入れていて興味を持ちました。フランスでは、病院に行く前に植物療法士に相談をする場所がちゃんとあるんです。

その後日本に帰国してからも年に2回はフランスでコレクションに参加していて、そのうちフランスで自然に寄り添った暮らしをしながら子育てをしたいと思うようになり、もっと植物療法を学びたいと考えました。でも、いざ行こう!となったときにコロナが。

それで、日本で、金沢で、植物療法のサロンを開くことにしたんです。

日本の植物の力、山の恵みを実感

金沢でサロンを開いたことで、白山とのご縁ができました。林業の方々と知り合えて、山に入らせていただく機会もできました。山に入って、植物たちがどういう状態で生えているのか、どんな人がその植物を加工してくださっているのかを知ることができるのは、スタッフも含め、私たちにとってとても有意義なこと。なぜそこに生えているのか、その土地にどういう作用をもたらすのか、それが私たち人間にどういいのか、ただ効能を伝えるだけではなく、植物に敬意を持って、そのあたりもちゃんと伝えていきたいですから。だって、植物は人間のために生きているわけではないので。

今取り扱っているのはヨーロッパのハーブがほとんどですが、これからは日本の植物も取り入れていきたいと思っています。そのきっかけのひとつが、QINO SODAであり、白山とのご縁です。

こんな風に話すと、なんだかいつも穏やかに暮らしているみたいですが、家では6歳の男の子の母親で、毎日怒ってばかり。夫に「ハーブ飲んでないの?」なんて言われることもあるんです(笑)。

PHYTO soixante-deux

石川県金沢市香林坊2-12-36
https://phyto62.com/