お知らせ
2023/02/20
インタビューvol.01 シャトーシノン / QINO SODAとのペアリング 

インタビューvol.01 シャトーシノン / QINO SODAとのペアリング 

ワインバー「シャトーシノン」オーナー、日本ソムリエ協会理事
辻 健一さん

金沢に、約1,000種類のワインを置いている小さなワインバーがあります。15年前にオープンし、北陸のワイン文化を牽引してきた「シャトーシノン」です。オーナーの辻健一さんは、ワインのみならず、日本酒やチーズ、日本茶、中国茶にも精通するソムリエ・エクセレンス。研ぎ澄まされた味覚を持つ「飲み物のプロ」にとって、QINO SODAの魅力とは何なのか?また、どんな料理に合わせればよいのか?お話を伺いました。

すっと消える香りが決め手に

若い頃は、世界中のおいしいワインを紹介したいと思っていました。もちろん、今もその思いは変わらないのですが、年を重ねるにつれて、地元・石川のおいしいものを伝えていきたいとも考えるようになってきたんです。お客様にワインの合間に飲んでいただく水として、金沢の酒蔵の水と、能登の海洋深層水、イタリアの炭酸水を置いていたのですが、炭酸水も地元のものがあればいいのに、と考えていたときにQINO SODAと出会ったんです。

ほのかに黄色みを帯びた透き通ったクリスタル。穏やかに気泡がゆっくり漂い、甘く爽やかな香りの印象。水にしては香りも強いかな?と思ったのですが、飲んでみると、あとに残らない、フレーバーウオーターには、香りが残るものが多いのですが、QINO SODAの香りはすっと消えるんです。それが決め手になりました。

意外と料理にも合わせやすい

ワインの合間はもちろんですが、食中水としても、料理とも合わせやすいと思います。気泡が舌先に優しく刺激を与えくれるし、心地よい苦味が口の中を引き締めます。セージのような清涼感もあるので、料理にハーブや苦みを足すことで、より何でもいけそうな気がします。

とくに合いそうだな、と思ったのは、「鮎寿司」、抹茶塩でいただく「山菜の天ぷら」、「おろし蕎麦」「クミン風味でソテーした木滑の羊のソテー」…あ、そういえば、どれも山のものですね。

ほかにも「グリーンカレー」や「ドライカレー」、ホテルのカレーではなく、スパイシーなもののほうがいいと思います。カレー塩でいただく「ズッキーニの天ぷら」なんかも、おいしいですよ。

うちの店では、シャンパングラスでQINO SODAを飲んでいただきます。泡が立ち上る様子も楽しめますから。先が少しすぼまったグラスの1/3弱のところまで、注ぎます。鼻を近づけると香りがふわり。注いでいない部分に、香りが漂っているんです。なので、あまりたくさん注いでしまわないほうがいいですね。おうちで楽しむ場合は、タンブラーでもいいと思います。タンブラーに注いで飲むと、シャンパングラスよりも爽やかさが強調されます。

この香りは、すーっと気持ちが落ち着くので、寝る前に飲むのもいいのではないでしょうか?子どものころ、メンタムを塗ってもらうとすーっとしてよく眠れたこと、ありませんでしたか(笑)?

山に思いを馳せるひとときを

私は山に比較的近いところに住んでいましたし、子どものころには山で洞窟探検なんかもしていました。山が身近にあったんです。石川県の人の心の中には、なんとなく『しらやまさん(白山のこと)が守ってくれる』という思いもあります。

その白山のクロモジと水で作られた「恵み」が、QINO SODAなんですよね。

フランスでは、蒸留酒のことを「オー・ド・ヴィ=命の水」と言います。私は、ワインも水も、もちろん日本酒もビールも…食事と一緒に楽しむとき、また誰かと一緒に楽しむ時間の潤滑油だと思っています。

そんな潤滑油のひとつ、QINO SODAを通して、白山のことや石川県に思いを馳せることができれば、素晴らしいことではないでしょうか?

 

テイスティングノート
  • 外観は、ほのかに黄色みを帯びた透き通ったクリスタル。穏やかに気泡がゆっくりと漂う。
  • 香りは、甘く爽やかな香りの印象。ユーカリオイルやラノリンクリーム、花の蜜、ハイビスカス、 ハス茶の香り。若干の白胡椒のようなスパイス、ムスクの香りがアクセント。温度が上がるとメロンや花梨、金木犀の香りも感じる。
  • 味わいは、しなやかなアタック。気泡が舌先に刺激を与える。心地よい苦味が口中を引き締める。
  • フレーバーは、セージのような清涼感に溢れ気持ちを落ち着かせてくれる。
合わせたい料理(山のもので)
  • 「鮎寿司」
    鮎の香りと同調し、酢飯の酸味と甘味にソーダの苦味がバランスを整える。
  • 「山菜の天ぷら 抹茶塩で」
    山菜の爽やかと苦味に同調し、気泡と食感がマッチする。塩のミネラルとソーダのミネラル、抹茶の爽やかな香りとソーダの香りがより複雑さを与えてくれる。
  • 「おろし蕎麦」
    ネギやワサビの役目をしてくれる。
  • 「木滑の羊肉のソテー クミン風味」
    肉の脂質に爽やかを加え、炭酸がもう一つの味わいを与えてくれる。
  • 「グリーンカレーやドライカレー」
    「ズッキーニの天ぷら カレー塩」
    お料理にハーブを添える。苦味を足す。
    脂を優しく。

ワインバー シャトーシノン

石川県金沢市片町1-1-18 宇野ビル2階
℡ 076-264-8875
http://chateauchinon.com/